on the Line

高校中退→ニート→フリーター→→→会社員。現在33才のぼく。なんとか普通に生きてます。なかなか普通の生活ができず苦しんだ過去を振り返りながら、同じような境遇の人のヒントになればと思いはじめました。

頭がいいってどういうことだろう

前回の続きです。

ぼくたちが慕っていたスケボー仲間のリーダーがマルチにハマってしまったことはとても悲しい出来事でした。本人は良かれと思って勧めてくるのがまたイタいんです。
そして口から飛び出す自己啓発ワードの数々。ぼくは自分が急速に冷めてゆくのを感じました。自己啓発に嫌気がさしてしまったのです。

やっぱり基礎体力が大事

連休が終わり、普段の生活に戻ったぼくは、バイト地獄から抜け出すために、何をしたらいいかわからなくなっていました。そして考え、結論を出しました。
――ぼくみたいな、なんの能力も持たない人間がいきなり成功者のマネなんかしても仕方がない――
部活動なんかに例えると、やっぱり初めは運動神経や、筋力、体力に優れた人の方が上達が早いです。ぼくは何も鍛えられていない状態で試合に出ようとしていたのです。活躍できるはずはありません。頭の筋力を鍛える必要がありました。

頭の筋力とはなんでしょう。幸いぼくの職場には、仕事を効率よくこなしたり、機転のきいた発言をする、頭のいい先輩がいました。(この人もアルバイトで、夜勤の責任者でした。)その先輩を観察してみることにしました。

頭のいいひとの落とし穴

しばらく観察していると意外な発見がありました。その先輩はいつも思い通りにいかず、イライラしていたのです。
例えば、仕事のできない人の代わりに自分がそれをこなさなくなった時、その人を罵倒しながら二人分の仕事をします。
――こんなに頭のいい人でも、部下にうまく仕事をさせるのは難しいんだ――
そう思うと同時に、ひとつの疑問が浮かんできたのです。
もし、罵倒されている人が心のなかで「こんなアルバイトに真剣になる必要ないよ。適当に誤っておけば、後はやってくれるさ」と考えていたとします。
この場合、どちらの目的通りに事が運んでいるか、つまり、どちらが頭がいいと言えるのだろうか。
そう、頭の回転が早くても、真に頭がいいとは言えないのです。